3Dマイホームデザイナー13で書いた広兼邸

広兼邸by3Dマイホームデザイナー13

犬山城天守を3DマイホームデザイナーLS4で書いてから約1年。
今年になってからVer13へアップグレードしたので、今度は映画「八つ墓村」のロケ地にもなった岡山県高梁市にある広兼邸を書いてみた。
まだ途中である。

前回の犬山城天守はほぼフルスクラッチで書いたが、ヴァージョンアップもしたことだし、今度は通常の間取り機能を使うことにした。

大きな変化としてはLS4の時は掃引体と呼んでいたものが「スイープ」と呼称が変わり、3D画面上で編集も可能となりすごく便利になった。広兼邸の特徴でもある石垣(地中に埋まっているものを含めると30mの高さがあるという)はこのスイープ機能だけで書けたので楽だった。

まずは寸法が問題。現地には行ったことがあったので間取りを書いた案内図はあった。部屋の構成や大まかな大きさはあってるものの、GoogleEarthなどの衛星写真や、普通の静止画などと比べると、敷地の大きさは結構ズレていた。

各部屋の畳の数を数えられる写真はそこそこあるので、畳わりで全体の大きさをそろえていくことにした。

江戸時代の後期で中国地方であれば京間と呼ばれる955x1910mmのサイズが圧倒的多数らしいので、最初はそれでやってみたが、どうも写真などと比べると違和感がある。
そこで山陰や近畿で使われる六一間と呼ばれる925×1850のサイズにしてみるとしっくりくる。
#現地に行って測ってみると、京間に近い(960㎜ほどあった)部屋もあれば、江戸間(878㎜)に近い部屋もあるので統一はされてなかったので畳わりは意味がなかった。ここを合わせるには書き直ししかない(TT)。

畳の大きさは同じ「何とか間」と呼ばれるものでもサイズが微妙に違うことは多々あるそうだ。ただ、縦横比が2:1であることだけは全国共通らしい。まあ、縦、横に組み合わせるのなら必然的にそうなるが。

石垣のサイズが写真ごとに微妙に異なる。ほぼ水平に撮影したっぽい写真のスロープの角度から高さを算出。複数の写真を比べると、母屋のある地面から、公道までの高さが8~10mの範囲でバラつきがあり、上の画像のモデルは石垣の大きさについては大幅にズレていると思われる。

実際に作業を始めて困ったのは自動での屋根作成で入母屋造(切妻と寄棟が接してる感じ)を表現できないところ。
これにはそのものではないが公式にFAQがあった。入母屋の上側の切妻の屋根をのせる天井高の低い階を上に追加すればいいのだ。
すると、1階部分も高さの違う屋根が出ている。ということで2階建ての母屋ではあるが4階の構造にすると画像のような屋根が自動で生成された。

あとは、母屋、離れ、土蔵3つについては1つのファイルで、長屋は別ファイルにしてインポートする形をとった。長屋は間取り機能で形にはなったが、入口の楼門は犬山城と同様に全部書いた。

柱や壁は今は色あせているものの、建築当時は弁柄が塗り込まれていたそうなので、画像よりも赤っぽいらしいが、丁度良い色がアプリにはなかった。テクスチャも自作する必要がある。

画像には見えないが、「かまど」などの建具パーツを自作したりと面白くなってきたのでこれからも少しづつディテールを追加していこうと思う。

一般向けの3Dマイホームデザイナー13はカジュアルに3Dモデルを作れるとても面白いおもちゃだ。

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