NetCommons2を、Ubuntu-10.04-server-amd64にインストールしてみた。
国立情報学研究所がオープンソースで提供しているCMS。使用にあたっては
国立情報学研究所ではNetCommonsをオープンソースで提供していますが、NetCommonsを利用しているサイトを認知したりNetCommonsの使用許可を個別に与えているわけではありません。サイトと国立情報学研究所が関係しているとサイト利用者が誤解するような表現はお控えください。
NetCommonsインストール時に表示される上部のロゴは、ロゴをダブルクリック、または、セッティングモードをON後に表示されます編集ボタンより、管理者が簡単に入れ替えることができます。インストール後、なるべく早い時期にロゴを適切なものと入れ替えてください。
とのこと。
ダウンロードしたアーカイブを展開すると、「docs」「html」と二つのディレクトリがあり、docsには、インストールマニュアルがhtmlで入ってる。とりあえず、apacheが見つけられるところにdocsをコピーして読めばインストールに困ることはないみたい。他のPHPで書かれたCMSと同様に、htmlフォルダの配下を、ドキュメントルートにコピー して、ブラウザから呼べばインストールが開始される。間違いなく国産なので、しっかり日本語で、丁寧なインストーラーが小気味よく動く。
Ubuntu固有の問題は特にみつからない。ただ、今回の目当ては、NetCommons2本体じゃなくて、動画配信モジュールなので、ffmpegが必要。実際の対応は
- パッケージの場合は、apt-get install ffmpeg php5-ffmpeg (php5-gd)でOK
- ffmpegをビルドしている場合は、configure のオプションに –enable-sharedが入っている場合はそのまま、入ってない場合は再ビルド。その後、ffmpeg-phpをビルドして、apacheに認識させる必要がある
とする。で、パッケージで試した後に、ビルドした場合も試してみた。
CMSを構成する各機能(ブログとか、スケジューラー、掲示板など)は、個々にモジュールとして提供されていて、サンプルデータは、幼稚園とか小学校とか学校のものが多く、実際、そういうところの先生たちが利用しているみたい。
動画配信モジュール以外では、汎用データベースモジュールが結構楽に使えるようになってる。カラムを自由に変更できて、普通のテキストやリンクなどに加えて、WYSIWYGテキストというのが選べて、HTMLのソースとかも挿入できるので便利。データの一括導入も簡単で、CSV形式の雛形がダウンロードできて、それにExcelなどでデータだけを追記し、CSVで保存し、アップロードするだけで使える。
動画配信モジュールは、MediaCoreのようにYoutubeなどの動画配信サイトのURLを放り込んで、動画を埋め込むようなものでなく、基本、オリジナルのファイルをアップロードする形で追加すると、もうyoutubeのような動画のサムネイルがならんだページが出来上がる。
ffmpegが必要とあって、エンコードも内部でするようで、FLV以外のフォーマットの動画はエンコードされるようになってる。つまり、FLVはエンコードしないで、そのまま内部に保存してくれる。FLVなら解像度やアスペクト比などがなんであれ、そのまま保存されるので動画が劣化しないで済む。問答無用で再エンコードするClipBucketが嫌だった私としてはありがたい。
ごくごくシンプルに作ろうという発想だからなのか、少々機能が足りないことなんか気にしなくなるほど動作が軽いのが素晴らしい。ただ、WordPressなんかよりはテーブル数がどんと多いので、使わないモジュールはアンインストールして運用しないと重くなっちゃうかもしれない。
普通に、動画再生用の埋め込みコードが生成できるので、NetCommonsを動画配信モジュールだけで運用し、サーバの中に、非公開で飼っておいて、デザイン変更に慣れてるWordPressにコードを埋め込んで使うというのも、ローカルのサーバではいいかもしれない。外部から埋め込みコードをとってくるプラグインとかあるともっと便利だなあ<言うなら作れよって話だな(^^;;
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